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2007年8月23日 (木)

ツキノワグマ

本日の更新はハイカーの方のみならず、観光の方も目をお通し下さい。

本日、奥日光地区でクマと人の事故がおきました。
クマ鈴をつけていたかどうか、遭遇した状況はどうか等、詳細に関してはまだ入っておりませんが、遭遇した方は咬傷を受けたようです。

場所は三本松~光徳間。通常、夏場は歩道としては使われません。
070822_sanbonmatu
三本松駐車場と

070822_uranantaikuti
光徳付近を右折した林道を直進し

070822_rindou
ロープの先を進むと最初の写真の場所。

①と③の間で発生し、駐車場から300m程の場所と聞いております。

この事故に関しては多面的な見方ができ、また事故状況など詳細が解りませんので、一般的な内容・並びに主観に基づいて記載します。

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まず最初に奥日光という場所は、観光地である以前に野生動物の生息域です。
当然の事ながら野生動物にはツキノワグマも含まれます。

このツキノワグマ、元来は攻撃的な性格では無い様で、私自身、これまで幾度かクマと遭遇していますが(最近では8/20)、いずれも私の接近に気づいたクマが逃げ出しています。

通常の食性は木の実や新芽、昆虫類等、場合によっては死亡したシカなどの肉を食べる事もありますが、植物質を主体とした雑食性と言われ、積極的に動物を襲うことは無いようです。

しかしながら、クマはその膂力・咬力とも強く、今回のようにクマから攻撃を受けた場合には我々は大きなダメージを蒙ることもしばしばです。

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ではクマに出会うのは、どのような状況か。
これまで遭遇した限りでは、北戦場で遭遇した1度を除けば後は全て見通しの聞かない藪の中。
おそらくはこちらの接近に気づき、やり過ごすべく藪の中に身を伏せていたものと思います。
その後も私から遠ざかるように逃げ出しています。

ツキノワグマが臆病な性格であるというのは事実のようです。

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反面、毎年ツキノワグマと人間による事故がニュースになります。
大別すれば2つの状況に分けられそうです。

1.山中で至近で遭遇した場合のクマによる防衛
2.誘因に対し接近してきたクマとの遭遇

2.の誘因としては、人家の庭先の果実や保存してある食料、ゴミ等が上げられます。

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ではクマとの事故に遭わない為にはどうするか。

最も有効なのは、クマに遭わない』事です。
クマに遭わなければ、クマとの事故にも遭いません。

よく推奨されるのは、クマ避け鈴の使用です。
幾度か申し上げているように、ツキノワグマは元来臆病なようです。
人の存在を知らせることで、不意の遭遇を防ぐことが出来ます。
反面、クマ避け鈴の使用中に遭遇した事もあるため、完全ではありませんが。

私たちがクマを避けるのも大事なポイントでしょう。
クマの目撃や痕跡が頻発している時期や地域には近づかない事。
クマが活発に活動する時間(黎明薄暮と言われますが日中にも活動します。)の活動を避ける事。

また、人間とクマの接点を事前に減らす事も重要です。
昨年、三本松駐車場にクマが出たことがあります。
この時も駐車場のゴミを漁りに来ていたようで、このゴミがクマを招く誘因となります。
ゴミは人のいるところにあり、クマがゴミを狙うなら、そこに接点が生じます。

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上記の対策をとっても尚、遭遇した場合の対処

1-a.クマが遠方におり、こちらに気づいていない。
遭遇を避けるため、もと来た道を戻りましょう。

1-b.クマが遠方におり、且つ近づいてくる。
クマがこちらの存在に気づいていない可能性があります。
声をかけたり、大きな身振りなどでこちらの存在を知らせましょう。

2.近くで遭遇した。
慌てて騒ぐこと。背中を見せて逃げ出すこと。
この二つはクマを刺激しますから、してはいけません。
慌てず、ゆっくりと相手の動きを見ながら後退します。

3.襲われた。
襲われたときに、物を投げたり大声を上げることはクマを刺激します。
背中を丸め、首の後ろなど急所をカバンで守るなどが推奨されています。

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上記はいずれも一般的に推奨されている対応です。
当然の事ながら、その時々の状況により、対応は変化します。
もっとも良いのは、やはり『遭わないこと』でしょう。

奥日光のクマ出没等情報もございます。
以下サイトも参考に為さってください。
日光自然博物館 -クマから身を守る為に-
日光湯元ビジターセンター クマ出没情報

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尚、本日より数日奥日光を空けますので、当件に関しての後報を記述できません。
上記2サイトをご参照下さい。

事故に遭われた方の怪我の程度が軽微である事と同時に、ツキノワグマが危険獣として扱われないことを切に願います。

また、冒頭に挙げましたように、当件はハイカーの方のみならず、観光の方にも多大に関わる内容です。
事故現場は駐車場の至近。
野生動物の誘因となる観光ゴミなどは極力お持ち帰り下さい。
改めましてお願い致します。

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